答えを持つと思考が止まり、問いを持つと視点が広がる
A.5+5は?
B.足すと10になる2つの数は?
どちらが望ましい問いでしょうか。
一つの答えを導くためにはAが有効かもしれません。
しかし、何が答えか分からないこれからの社会では、Bのような問いによって様々な視点を得ることが重要です。
インターネットの普及やAI(人工知能)の進歩によって、答えを得ること自体は、ますます容易になっています。一方で重要になってくるのは「問い」です。
今後、人間が価値を発揮できるのは「いかに適切に問えるか」だといえるのではないでしょうか。
「問い」があって「答え」がある。
つまり、より良い答えを得るためには、問いを立てる思考力が求められます。
問いによって思考が変わる
何を問うかで、その問題に対する捉え方は大きく変わります。
「なぜできないか?」と問われればできない理由が挙げられ、「どうしたらできるか?」と問われれば解決策が挙げられます。
「問い」によって思考が変わる。思考が変われば行動も変わります!
問いの効果効能
アドバイスや指示命令ではなく、多面的な問いかけをすることによって、
メンバーの気づきや意欲を引き出すとともに、支援的な関わり方をすることにより、自発性な行動を促すことも出来ます。
「問いの力」で問題発見
私たちは問題に直面すると、つい「答え」や「解決策」を探してしまいます。
しかし、表面的な問題を解決しても、その問題を作り出している本質的な問題を解決しなければ、問題は違う形で繰り返し発生します。また、表面化した問題の解決は対症療法にすぎず、根本治療はできません。
本質的な問題を根本から解消するためには、「問題解決」だけでなく「問題発見」が重要なのです。
そこで重要となるのが、あらゆる観点から「問い」を考え、問題発見ができる「問いの力 」。
場面に応じてよい問いを立てられることは、事象に隠れた根本的な問題を見つける「問題発見」でも役立ってくれるのです!
「問いの力」を高める3つのメリット
メリット①あらゆる可能性を探り、問題解決ができる
問いの力を高めるメリット1つ目は、あらゆる可能性を探れること。
売上ダウンの打開策にしても、新規事業のアイデアにしても、問いの力を高め、良い問いを立てることができれば、複数の視点から問題を捉えることが可能になります。
「売り上げダウンの原因は『新規顧客の獲得率』ではなかった…!」なんて、誤った認識が発覚するケースもあるでしょう。
メリット②本質的な問題に気づける
例えば、「事業拡大の対策案」を考える場面を想定してみましょう。
ここで「現在の事業にどんなニーズがあるのか?」という質問を立てると、そもそも事業にニーズがない、など本質的な課題を見つけることができます。
このように、表面的な対処ではなく、根本的な問題を見つけて解決できるのも、問いの力を高めるメリットです。
メリット③上司に信頼される・自立した部下を育てられる
3つめのメリットは、上司・部下でそれぞれ異なります。部下などの若手が問いの力を高めるメリットは、高い目線で課題やタスクを捉えることができること。そして、同時に、上司の信頼を得ることもできます。
一方、上司が問いの力を高めるメリットは、自立した部下を育てられること。 部下への命令口調での指示を辞める代わりに質問することで、部下は自分で考え、主体的に動いてくれるようになります。
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